ブログ

毛布の物語(2022年5月末まで)

世界にはいろんな協力活動があります。
それを知るだけでも自分の意識って変わってきますよね。

私は毛布を見るたびに「これがあの国では日除けにも使えるんだよな」などと思い出しますし、あのとき送った毛布のワッペンのメッセージ(イラスト)を見て喜んでくれたら嬉しいなと、20年以上経った今でもアフリカに思いを馳せています。


なお、この「アフリカへ毛布をおくる運動」は2022年が最後となり、5月末までが受付期間とのこと。
もしご興味ある方はぜひ以下をご覧になってみてくださいね。

アフリカへ毛布をおくる運動(Japan Blankets for Africa Campaign)− https://mofu.org/


つい最近、「アフリカへ毛布をおくる運動」のポスターを家の近所で見つけてビックリしました。
実は私はこれにとても強い思い入れがあるんです。

20代の頃、地元埼玉でボランティア活動の実行委員長をしたことがあるのですが、その時に関わったのがユニセフ募金とこの「アフリカへ毛布をおくる運動」だからです。

この運動は、その名の通り毛布をアフリカの方々に提供しようというものです。
アフリカでは、昼間は暑く夜は寒い。
貧しい人は家らしい家も持っておらず、日々生きるのに精一杯と聞きます。

そのような方々に、暖を取るだけでなく日除けや埃よけになり、カーペットがわりにもなり、赤ちゃんをくるんだりもできる毛布はとても貴重です。


私たちは当時、とても活発にボランティア活動をしていました。

ボランティア仲間同士で毛布を持ち寄るだけでなく、お宅を一軒一軒訪問して(チャイムをピンポーンとならして)この運動の説明をし、毛布や海外輸送協力金を提供していただいたり、ひとつひとつの施設に電話して不要になった毛布があれば受け取りに行ったりもしました。

活動していた時期が春先で、可愛い柄の毛布が時期的に安く買えたりもするので、みんなで店に行って買ってきたこともあります。

時には小銭をたくさん用意してコインランドリーに行き、毛布のクリーニングもしました。

こうして集まった、自分の身長よりも高く積み上がった大量の毛布を見ては「今日はこんなに集まったね」とみんなで嬉しい気持ちを共有していたものです。

また、この運動の特徴として、”毛布にメッセージをかいたワッペンをつける” というのがあります。
白い綿の布地にカラフルなペンでイラストを描いたり簡単な英文を書き、それを全ての毛布に縫い付けるんです。
日本からの温かい励ましのメッセージを毛布に託します。

そして、このひと手間を加えていることで、毛布を受け取った現地の方々に大変喜ばれているようです。

( アフリカへ毛布をおくる運動より引用 − mofu.org/blanket_manual/

当時、私が関わっていたボランティア活動には募金班と毛布班があり、私は毛布班のとりまとめも行っていましたので、この毛布のことは大変思い出深いです。

「毛布をおくる」というと、提供する側は提供のみで受け取るものはなさそうにも聞こえるかもしれませんが、実際はそうでもありません。


例えば毛布につけるワッペンですが、地域の方から提供していただく毛布はワッペンがついていないものがほとんどでしたので、ワッペンの作成は仲間で行ったんですね。

絵を描くのが好きな子どもたちが楽しそうにアニメキャラを描いたり、裁縫が得意な年配の方がそのワッペンを縫ったりして、今思うと本当に平和な微笑ましい時間だったなと思います。

その時間を共有することで優しい気持ちが生まれ、人や物、自分自身に対しても優しくなれたりしますよね。
毛布以上のものをたくさん受け取ってきたように思います。

( アフリカへ毛布をおくる運動より引用 − https://mofu.org/voice/365/


1984年から始まった「アフリカへ毛布をおくる運動」は、とうとう2022年が最後となり、5月末までが受付期間です。
もしご興味ある方はぜひ以下をご覧になってみてください。
海外輸送協力金だけのご協力も可能です。

アフリカへ毛布をおくる運動(Japan Blankets for Africa Campaign) − https://mofu.org/


P.S.
実際にアフリカの現地に行き毛布を届けた知人がいます。
今度その方に当時の話を聞いてきてまたブログに載せようと思いますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。

関連記事

  1. 8days_english_communication
PAGE TOP